衆院選公示まであと5日!なぜ「今」解散したの?史上最高値の株価と「7条解散」の舞台裏とは

政治

日本維新の会と日本共産党が衆議院総選挙に向けた公約を発表し、永田町は公示日に向けて風雲急を告げています。高市早苗首相による電撃的な解散表明から1週間、主要各党が具体的な経済政策や社会保障案を提示し、有権者の関心が最高潮に達しています。

一方で、株式市場では日経平均株価が5万3000円を突破し、史上最高値を更新し続けるという異例の事態が続いています。「なぜ予算審議の前に選挙をするんだっけ?」「株価が上がっているのは解散のせい?」「そもそも『7条解散』って何?」――。本記事では、この激動の政局と経済の客観的な事実を整理し、背景にある仕組みを分かりやすく解説します。


1. 2026年1月22日現在の選挙スケジュール

現在確定している第51回衆議院議員総選挙のタイムラインは以下の通りです。

  • 1月23日(金):通常国会召集、冒頭での衆議院解散。
  • 1月27日(火):衆議院議員選挙 公示。
  • 2月8日(日):投開票。

前回の総選挙(2024年10月)からわずか1年4カ月、また半年前には参議院選挙が行われたばかりという、異例の「選挙ラッシュ」となっています。


2. 【あれなんだっけ?①】なぜ「予算案」の前に解散したのか

通常、1月の国会は新年度予算案を審議する最重要の場ですが、その冒頭で解散するのは極めて稀です。これには高市政権の戦略的な背景があります。

「信認」の確保と「先制攻撃」

  • 内閣支持率の活用:積極財政を掲げる高市政権への支持が高い今のうちに、国民の「信」を直接問うことで、より強力な政権基盤を築く狙いがあると指摘されています。
  • 野党の準備不足:野党側の候補者調整や共闘態勢が整う前に選挙に持ち込むことで、与党優位の状況を作ろうとしたという政治的側面があります。

3. 【あれなんだっけ?②】「7条解散」の正体

ニュースで耳にする「7条解散」という言葉。実は、日本の法律には「首相はいつでも解散できる」とはっきりと書かれているわけではありません。

憲法の解釈による「専権事項」

  • 仕組み:日本国憲法第7条(天皇の国事行為)の中に「衆議院の解散」が記されています。これに「内閣の助言と承認」が必要であるという規定を根拠に、実質的に首相がその判断を行うのが日本の慣例です。
  • 論点:「首相が自分たちの都合の良いタイミングで解散できるのは公平か?」という異論は憲法学者の間でも長く議論されていますが、現状では首相の事実上の「専権事項」として運用されています。

4. 【経済の事実】株価5万3000円超えと円安加速の背景

政局の混乱とは裏腹に、株式市場は「解散株高」に沸いています。1月13日には日経平均株価が5万3549円の最高値を記録しました。

市場が好感する「積極財政」

  • サナエノミクスへの期待:高市首相が掲げる「積極財政」と「戦略的な投資」が、企業業績や国内景気をさらに押し上げるとの期待から、国内外の投資家の買いが集まっています。
  • 円安の二面性:一方で、財政悪化懸念から円売りが加速し、一時1ドル=159円台まで円安が進みました。これは輸出企業にはプラスですが、輸入コスト増による物価高という、有権者の生活に直結する課題も生んでいます。

5. 今回の選挙の主な争点

各党が発表した公約から、有権者が知っておくべき客観的事実を整理します。

Q: 維新と共産の公約はどう違う?
A: 経済と社会保障の優先順位が異なります。 維新は「政権のアクセル役」を自任し、徹底した規制緩和と構造改革を主張しています。一方、共産は「選択的夫婦別姓」や「同性婚の早期実現」など、人権と多様性の確保を最優先課題として掲げています。

Q: 予算が成立しないとどうなるの?
A: 「暫定予算」が必要になります。 4月からの新年度予算案の審議が遅れるため、行政サービスに支障が出ないよう数ヶ月分だけ組まれる臨時予算です。新規事業の開始が遅れるリスクがある事実は認識しておく必要があります。


6. まとめ:2026年、日本の進路を決める冬

衆院選公示を目前に控え、私たちが認識すべき内容は以下の通りです。

  1. 異例の早期解散:高市首相は、支持率と経済期待が最大化したタイミングでの「信認」獲得を狙った。
  2. 最高値の株価と物価高:「5万3000円超えの株価」という華やかな数字の裏で、円安による生活コスト増が有権者の審判の材料となる。
  3. 制度の再確認:「7条解散」の正当性や、予算成立の遅れといったリスクを理解した上で、1票を投じる必要がある。

これらの背景知識(あれなんだっけ?)を持つことで、今夜のニュースで流れる各党の舌戦を、単なるパフォーマンスではなく、私たちの未来の経済や生活に直結する「選択肢」として冷静に分析できるようになります。2026年、日本の冬はかつてない政治の季節を迎えました。

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